気まぐれ流れ星二次小説

星は夢を抱いて巡る

エピローグ

 
1 劇場内・大ホール
  
  (明転)
  
  紅色の布張りが為された客席は、様々な服装、様々な姿の人々で埋め尽くされている。
  彼らは幕が下ろされた舞台の方を見つめて一心に拍手を送っている。
  彼らの拍手に応えて、やがて左右の暗幕の裾から出演者が姿を見せる。
  大ホールに一層の熱意をもって拍手が鳴り響き、指笛も聞こえてくる中、出演者は舞台に並び立つ。
  
  その先の行動は、出演者自身に任される。
  客席に向けて一礼するもよし、拍手に手を挙げて応えてもよし、あるいは尊大にそのまま舞台を降りてもよし。
  出演者たちはそれぞれの良しとするタイミングで舞台を降り、客席の通路をそのまま上がっていく。
  客席に知り合いとする者がいれば、出演者は彼ないし彼女を誘い、ともに歩いて行ってもよい。
  その場にしばしとどまり、他の出演者や客席の者と和やかに語らってもよい。
  
  大ホール後部の扉は既に開け放たれている。
  やがて出演者は客席に座っていた者たちとともに、各々好きなタイミングで劇場を出ていく。
  
  後に残されるのは幕の下りた舞台、がらんどうとなった客席。それらが劇場内の暖かな明かりに照らされている。
  
  
  
  
  
  
 

最終更新:2023-06-10

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