Google感想フォームから頂いた感想・ご意見への返信コーナーです。
Googleフォーム(別窓)
日付の新しい順に並んでおります。また、読了後の感想を含むことが予想されます。
新しく感想返信が入ったらトップページ下の更新履歴にてお知らせしております!
本編をまだ見ていない方は、ネタバレするので以下を先に読まない方が良いかもしれません。
返信
- 2024/04/11(匿名希望の方へ)
- 懇切丁寧なご感想、誠にありがとうございます! 徹夜をさせてしまったとのことで、(平日だとしたらなんだか申し訳ないと思いつつも)そこまで引き込むことができたのであれば、これは物書き冥利に尽きますね…!
原作リスペクトのメタフィクションSF…! そうです! 私はこの作品で、それを書きたかったのです! 「時代の流れに逆行するようなハイカロリーの長編は、刺さる人に出会うまで年単位の覚悟が必要だ」と自分に言い聞かせながら書いていたのですが、思いのほか早く見つけてもらえて感無量です…。
スマブラの舞台とされる「イメージの世界」とは、そもそも何なのか。現実の延長線上にあるとすれば、それはどういう形で存在し得るのか。我々にとってのゲームとは何か。ゲームの未来はどうなっていくのか……まさしく「げーむにまじになっちゃってどうするの」と言われかねないことを(趣味として)真剣に煮詰めた末の“回答”の一つが、今回のこの長編でした。でも、私としては読者の皆さんにはそんな小難しいことを考えてもらうまでもなく、読んで「なんだ、これは!」と思ってもらえたのなら、そして物事を見る時の視点がちょっと増えたなら、それで十分です。
書いている最中は、ぼろを出さないことも然り、「謎が謎を呼ぶが、それが解決されないままに主人公は前へ進まざるを得ない」という(読者にとっても主人公にとっても)二重の葛藤が、しかも長編で続くということもあり、中だるみさせず、かつ置いてきぼりにしない匙加減というのがなかなかに難しかった記憶があります。それでも、今回の主人公に据えたピット君が「天使」という、人間に対して特殊な立ち位置のキャラクターであること、そして喜怒哀楽がはっきりと出るタイプであること、この二つにしばしば助けられて、無事に最後まで書くことができました。(感情を表に出さないタイプの人も、それはそれで書いていて楽しいです)
SFは私の一番好きなジャンルです。最終章で明かされる世界の真実も、なるべく自分の知っているSFとは毛色を変えようと思いつつも、これまでに読んだSFや調べた本の影響がそこかしこに出ています。例えば、上げてくださった“子孫たち”は、『マン・アフター・マン』で描かれる人類の子孫――遥かな未来、地球に戻ってきて、そこが故郷だということも知らぬまま環境を自分好みに作り替え、自分たちの“遠い親戚”を家畜化して利用する種族からアイディアを頂いています。
ピンポイント琴線、非常に助かります! 長編を書いた後は、それぞれ皆さんが特にどこの誰がよかったのかを聞くのが楽しみの一つです。
デデデ大王:非常に悩ましいところで、個人的には「わし」大王のイメージなのですが、64のような「オレさま」大王もいいんですよねぇ…。場面によってはそれも使う、というように書いてみようかなぁと思っています。
マホロア:ファイターではないけど、猛烈に出したかったキャラクターのひとりです。図々しくも憎めない(?)彼がいたおかげで第5章がシリアスに凝り固まりすぎずに済んだ、かな…? 書いていた時は未だWiiDXが出ていなかった頃だったので、WiiDX発売後は公式がマホロアのアフターをどう描くのかドキドキしながら遊んだ記憶があります。WiiDXではマホロア・ソウルの、あのポーズ画面文が印象に残りましたね…
ルフレ(女性)とルキナ:この長編での設定として、人間が訪れていた頃、男女両方が存在するキャラクターの場合、物語の都合によっては片方は“描写されない”場合がある、というものがありました。エインシャントがとりわけ衝撃的なエピソードを見せたため、あのような悲惨な場面になってしまいましたが、二人が共闘する物語も当然、あってしかるべきですね。また、エンディング後は男女両方のルフレが「人間」と認められて出現するので、(カムイやベレト/ベレスも然り)ややこしいことになりそうな気がしていますが…彼らなら何とかなるでしょう!
「ゲームのキャラクターが自我を得る(得ていることに気づく)」というテーマでありながら、「既知の人間は絶滅している」という設定にしてあるのは、ほんのわずかに残った気恥ずかしさから来るものですが、ともかく、主人公たちにとってのハッピーエンドとしてこの物語を締めくくることができました。普段書いている短編以上に人を選ぶ内容となってしまいましたが、最後まで読んでくださったあなたに「面白い」と思っていただけたのであれば何よりです。こちらも非常に長くなってしまいましたが、改めまして、ご感想ありがとうございました! - まず、原作へのリスペクトを保ったままめちゃくちゃ良質なSFに仕上がってるのが本当に凄かったです。pixivでスマブラ二次を漁っていた時に関連作品に上がっていたのを見掛けたのが読む切欠でしたが、久々に徹夜までして一気読みなどしてしまいました。
最初のFE編では異変の正体が魔法などの超常的なものによるものかと思っていたのが、どうやら事はそう単純ではないというように話が進むごとに謎が増えていって、この先どうなるのかが気になってしまい……。
スマブラの骨子である「イメージの世界」という設定を、「『イメージ』を人間の脳や神経系の電気信号の発露として解析して機械で再現する」というアプローチで表現してきたのが個人的にに斬新に感じました。そもそも、スマブラをSFで表現するという発想自体が私にとっては「その発想はなかった!」でした。
また、これは私が普段そこまでSFを読まないからかもしれないんですが、知識欲を第一欲求として行動して、人としての在り方からはあまりに遠ざかっていた"子孫"の超越性の表現が秀逸に思いました。そしてそれがエイリアンの類ではなく、完全に人の産物であり成れの果てでもあるというのには、正直なところ独特なおぞましさがありました。
個人的に、原作のある作品のメタフィクション性が絡む二次創作というものは扱いがかなり繊細(そもそもメタフィクションという題材そのものが繊細でもある)と考えているんですが、その題材にポストアポカリプスまで加えてここまでしっかり扱った上でテーマに振り回されず、最後まで人間賛歌を突き通していたので読後感がとても良かったです。この先の彼らに幸運のあらんことを。
何より、こんな長大かつ骨太な物語を話の芯を見失わないままにしっかり完結させるのはとんでもなく難しいと感じているので、本当に凄いと思います。
ここからは話全体ではないめちゃくちゃピンポイント琴線になりますが、デデデ大王の一人称が「わし」だったのが桜井ディレクター時代のカービィを思い起こさせてなんとも懐かしい気分になりました。
それとマホロアの図々しさとかわいげのバランスがかなり好みでした。外見がぬいぐるみと称されていたのもツボだし、Wiiデラ経験した今になると、何としてでも船を手に入れようとして、口八丁手八丁で向かわせよう或いは向かおうとしたポップスターを"故郷"と称したことに何とも言えない感情になります。
また、いつかのピットが経験した記憶でルフレとルキナの血縁関係が示唆されていたのが、覚醒をルフレ♀?でプレイした際にクロムとくっ付けた人間だったので興奮しました。作中では明らかにギムレーに乗っ取られていたし、繋がり自体を悪用されていましたが。
長くなり、内容もとっ散らかってしまいすみません。とにかく本当に面白かったです。この話を書いて下さったゴドーさんと、この話を見つけることのできた自分の幸運に感謝します。 - 2023/08/08(匿名希望の方へ)
- さ、最高だなんてとんでもないです…! ご感想ありがとうございます! そう言っていただけると次を書く勇気が湧いてきますね!
まだすぐに書き出せるほどは固まってないのですが、もう一つ長編のアイディアを練っているところです。今作とはまた違った方向に攻めたラインになりそうな予感がしています。長編を書き始める前には(今回と同様)短編を幾つかウォーミングアップのために書くと思うので、よろしければまた覗きにいらしてください! - 最高のスマブラ小説ありがとうございます!次回作ワクワクしながら待ってます!!
- 2023/06/13(匿名希望の方へ)
- 早速のご感想、ありがとうございます!
「そのキャラクターが大好き!」という方から見ても良い感じになっていたのであれば何よりです…! ここで語り始めると長くなるのでいずれ解説ページでと思っていますが、組曲「惑星」から妄想したこの話を書くにあたり、ありとあらゆる場所を巡って様々な人と話すキャラクターとしてぴったりな「有翼の使者」はもうピット君しかいないだろうと。私は遅まきながら3DS新・光神話を遊んだ人なのですが、ピット君含め、皆さん良いキャラしていましたよねぇ…個人的にもファイターの中でも書きやすいキャラクターをしていますので、主人公に据えるにせよ、そうでないにせよ、きっといずれまた書くような気がしています。
しかし当方、重度の遅筆なので、思い出した頃に覗いていただけるだけでも幸いです……!
話変わって、文体やストーリーについてですが、個人的には正解は無いと思っていますよ。私の場合で言うと、今回の長編、pixivの閲覧数で言うと1話から2話の間に2/3程度の減少がありますよね。これはつまり、「開いてはみたものの口に合わなかった」という人の方が多いということです。音楽の好みが人それぞれであるように、文章にせよ、ストーリーにせよ、万人受けするものはなかなかないのではないでしょうか。
とどのつまり何が言いたいかというと、自分が自分の創作の一番のファンであればよいのですよ! もちろん向上心も大事であることは言うまでもないですが、自分が一番見たい創作を書けるのは自分なのだと思います。もしかしたら今回、この話を読んで「自分だったらこう書く」というのが思いついたかもしれません。趣味は楽しんだ者勝ちですし、自分の理想、「自分はこういうのが好きなんだ」と思うものに目掛けて突っ走るが吉ですよ、きっと!
- 本当に語彙力なくて申し訳ないんですが天才ですか?天才ですか?え?え?本当にどうやったら思い付くんですあんなストーリー!!?ってなりました。講義の合間に読み進めていたのですが、もう一度読み返してみようと思ってます!
私はピット君が大好きで、スマブラ(3DSとSP)も専らブラピかピットでした。なのでピット君関連の小説を漁っているときたまたま出会ったのですが、衝撃でした。こんなに緻密なガラス細工みたいな文を読めるなんて、と。私も文字書きの端くれですが、稚拙すぎて穴に埋めたいものばかりです…私もゴドーさんのような文をかけるよう精進したいです!またピット君のお話を思い付かれたら是非書いてください!読みます!!!